実録山の辺の道
を歩く
前編
Part 1スタートは
大神神社から
大神神社日本最古の神社
大神神社は、三輪明神とも呼ばれ、三輪山をご神体とする、古代の神祀りを伝える、日本最古の神社と言われています。
1日本最古の神社は
最強のパワースポット
- 最古づくし!!
- ともかく神様の偉大さがクローズアップされていた古代につながる神社ですから、今流行のパワースポットとしては、最強グループに入るはず。三輪山にはオオモノヌシノオオカミという神様が鎮座されており、古事記では崇神天皇の時代に、オオタタネコを神主にして大神神社にお祀りした、とあります。古事記ストーリー 3
- 何か、神聖な気分がしてきた。参道も空気が澄んでる感じ。
- 大体、神社へのアプローチは大きな樹木に囲まれていて、いわば森林浴、フィトンチット効果もあって癒されますね
- お、なんか大きな石が祀られているようだけど
- これぞ、古代信仰の真髄。磐座(いわくら)信仰といいまして、三輪山のみならず、大きな石、大木など、大きな自然物には神様が宿ると考えて、神聖視しているのです。今は、二つの大石が寄り添っているのにちなみ、縁結びのご利益になっています
2逆張りしめ縄を
潜って境内へ
- 変わった大きなしめ縄がこんなとこに
- 鋭い!このしめ縄、普通とは逆張りで、出雲大社も同様なんです。出雲大社の神様はオオクニヌシノミコト、その国造りを手伝ったのが、三輪山の神、オオモノヌシノオオカミなので、ご縁が深いということでしょうか。そして、毎年、新年を迎えるために掛けかえられていまして、メイドイン岸和田なんですよ古事記ストーリー 1
3まずは〝みーさん〟を
拝みましょう
- おや、大木の前に卵??
- こちら巳の大杉と言いまして、白蛇様を拝むところです。日本書紀には、三輪山の神、オオモノヌシノオオカミは蛇の化身という記述に由来するものです。卵を飲むようにまるごと願い事をかなえてくれるとか。
- それでは、願い事しよう!
4いよいよ拝殿へ
- 大神神社には、ご神体が三輪山ですので、本殿がありません。拝殿のみなんです。
- この奥が三輪山?
- そう。拝殿の奥にある、三つ鳥居という独特の形の鳥居が結界となります。その先は禁足地ですね。
- 登っちゃだめなの?
- 今は、大神神社の摂社、狭井神社の境内に登り口がありまして、受付をして入山することができますが、いくつか禁止事項もあります。あとで、狭井神社にも案内しましょう。
5痛いの、飛んでいけ、
「なでうさぎ」
- ぴかぴかのうさぎがいる
- オオクニヌシノミコトが助けた因幡の白うさぎの物語、聞いたことあるでしょう。大神神社のご神体三輪山に鎮座するのはオオモノヌシノオオカミで、オオクニヌシノミコトの国造りを助けた神様ですが、オオモノヌシ=オオクニヌシと同一視する考え方もあるようです。そんなわけで、大神神社に縁の深いうさぎ。体の不調なところをなでると、治るとされていますので、皆になでられてピカピカなのです。
- やっぱ、頭なでなで~
column全国の醸造元に杉玉を配る
お酒の神様
大神神社お酒の神様としても有名。秋の新酒の季節には、杉玉が作られ、全国の醸造元に配られます。(拝殿にも大きな杉玉が吊るされます)軒下に吊るされる青々とした杉玉は、新酒ができた合図だそう。杉玉には「三輪明神・しるしの杉玉」と書かれています。その由来は日本書紀に三輪山の神、オオモノヌシノオオカミにお酒を奉納して、疫病を鎮めたというお話にあります。
- ※杉玉は例年11月13日に新しいものに取り替えられます。その翌日の11月14日に醸造安全祈願祭(酒まつり)が開催され全国の酒造家や杜氏の方がお参りされます。